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2015年10月

基礎断熱工法の床下は昔よりも10倍カビ易い


基礎断熱工法の一戸建てが増えています。
そしてこれは防カビ工事専門業者の肌感覚から言わせてもらえれば
床下が基礎断熱の場合、昔の在来工法よりも10倍カビ易いと
言いたくなる工法です。
あくまでも私感としてですが…


床下基礎断熱工法の構造材に発生したカビ
床下構造材に発生したカビ


昔の家は、床下の通気が良かった。
冬はそれこそ厚手の靴下を履くか、スリッパを履かないと寒くて仕方ない
状況でしたが、基礎断熱工法は違います。
床下とは言え、室内の一部と考えているのです。
だからかなり暖かいのです。(実際に床下に潜るとそう思うはずです)

しかも、基礎パッキンを塞ぐので通気が悪くなります。
床下の通気を良くするために、床下換気システムの導入をしている
基礎断熱工法の家が多く見受けられますが、ジャバラホースが全てに
行き渡っている訳ではありません。
ジャバラホースが行き渡らない場所にカビが発生します。
また、このホースのせいで可動領域が狭くなり防カビ工事がし難い
こともしばしばあるのです。(つまり邪魔なのです)

新築の場合、竣工後4年の間ベタ基礎からの水分が放出されます。
だから夏場に床下の湿度が80~90%を超えることがあります。
床下は濡れ濡れです。
それでも床下換気システムが効果あるのか?には少々疑問を呈したく
なるのはおかしな話でしょうか?

基礎パッキンを塞いでいるので湿気が逃げ難い。
通気が悪いので床下基礎断熱工法は暖かい。
基礎内断熱工法で、空気が停滞し易い場所が多い。
つまりジャバラホースで床下の空気を屋外に排出してもデッドスペース
が必ずあるのです。

基礎断熱工法には防カビ工事によるカビ対策が必須
です。
建築会社や工務店の中には防カビ工事を否定したり、間違った認識
や固定概念を持っている経営者も沢山いますが、自分勝手な考えで
お客様の住まいが守られるとは思えません。
是非、柔軟な考えで利益志向に走らずお客様目線で対応して
頂けることを強く望んでいます。


防カビ工事はカビが発生し難い環境を作る安全な工事です。
長く家を守る意味でも基礎にカビが発生してはいけません。
是非、防カビ工事などを駆使しカビが発生し難い床下を作りましょう。

 

床下基礎断熱工法に雨水が侵入するとカビ大繁殖に


静岡県静岡市に午後から下見に行って来ました。
片道200㎞越えの道のりでした。(やっぱり遠かった)

9月中に良く雨が降りましたが、そのせいで新居建築中
なのに雨水が床下に侵入してしまう事例が少なくありません。
今までの在来工法でしたら適当に誤魔化すことが出来たのですが
今の床下は基礎断熱工法と言う気密性の高い工法ですので
湿気が逃げ難く、暖かい為にカビが一気に大繁殖すること
になるのです。


例えば、雨染みが1階床の構造材についたとします。


雨水で構造材が濡れて雨染み発生

床上だけならまだしも、基礎断熱工法を採用していて
床下に雨水が侵入していたら大変です。



雨水が原因で構造材裏にカビ発生

上記の写真の様にカビが発生しているケースは少なくありません。

床下基礎断熱工法を採用している場合、床下換気システムも採用
していることが多いのですが、ジャバラホースの為に床下の細かい
作業が出来ません。


床下換気システムのジャバラホースで作業し難い

こういう時は、作業効率を考えて構造材の解体をお勧めします。
あくまでも1つの案です。
解体すると床下の湿気が一気に抜けます。
細かい箇所の防カビ工事も可能になります。

建築会社は嫌がるでしょうが、やらないと時間がかかり効率が
悪くなるはずです。


床下構造材の解体後

理想を言えば、新しく貼る構造材の裏表にも防カビ施工
することをお勧めします。
カビに強い床下が出来上がります。


基礎断熱工法は今採用している建築会社や工務店が多数を占めています。
問題なのは、基礎断熱工法はカビが発生し易い欠点がありますので防カビ工事
によるカビ対策は必須
と言えます。

建築中の新居床下が基礎断熱工法なら防カビ工事をご検討下さい。
関東一円だけでなく遠方の地域にも出張防カビ工事致します。