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2017年4月

中古マンション購入時にカビチェックしましょう


中古マンションを現況引き渡しで購入される方がいます。
今のままで購入して、購入後にリフォームするパターンです。

中古マンション購入時に販売する不動産会社主導でリフォーム
しているパターンや購入後のリフォームを不動産会社の下請けに
やらせないといけないように仕向けるパターンもあります。
そのいずれもカビ対策については多くを語りません。
せいぜい珪藻土を塗りましょう。
焼成パネル(珪藻土パネル)を貼りましょう。
カビが発生している箇所の石膏ボードを好感しておきましょう。
で終わるはずなのです。
それでは本当のカビ対策とは言いませんし、防カビ効果は無い
と考えて良いでしょう。
カビが心配な施主様の不安を取り除くには足りないと判断して
います。


先程書いた現状引き渡しで購入するのがベストなのです
が、その際にカビチェックをし忘れている施主様が実に多いのです。
購入することで予算が一杯一杯の方が別ですが、売主のせいで
カビが発生して、カビ対策工事or防カビ工事をする羽目になる
ようなら売主に掛け合ってもおかしくないのではないでしょうか?

中古マンションは本当にカビチェックが必須なのです。


中古マンション購入後に予想以上のカビを発見することも

中古マンション購入後の予想以上のカビを発見


一般の方は、カビの専門業者ではありません。
リフォーム会社も同じです。
実際に、クロス壁紙を剥がしてみたら驚くほどのカビが下地
から発生していることを発見することがあります。


購入前に内金を入れる前に、出来たら内覧する際にでもカビの
チェックをしましょう。
売主が認めないとなると、余計な出費がかさむことになります。
新居がカビだらけだった!なんてことにならないためにも
中古マンション購入前にカビチェックを
して下さい。


 

マンション梁下地からの結露によるカビ


マンション室内には梁が多いと思います。
その梁が結露してクロス壁紙下地にカビが発生する事例は
少なくないはずです。


マンション室内の梁下地からのカビ

マンション梁下地からのクロス壁紙のカビ

梁が結露する原因は、下地が石膏ボードでもGLボンドで
取付けているコンクリートの梁が原因です。

コンクリートの梁に直接クロス壁紙が張られていること
もありますが、見た目を良くするためにコンクリート梁
にGLボンドという石膏粘土を貼り付けて石膏ボードを
取付ける方法でクロス壁紙下地を造作するのですが
コンクリートに断熱材は入ってなく、GLボンドも1㎝
も無い厚みですので、結露がダイレクトに石膏ボードに
染み出てしまいます。

結果として、上記のようなクロス壁紙下地からのカビが
非常に目立つようになります。

良いか悪いかは別ですが、ベターな方法は梁の石膏ボード
を撤去→GL撤去→断熱材を取付ける(木下地を組めれば
理想かも知れません)→石膏ボードとクロス壁紙仕上げ
その間に、コンクリート梁自体に防カビ処理するのは
当然ですし、石膏ボードなどにも防カビ処理する必要が
あるでしょう。

マンションの梁や梁下がカビていると、頭が痛くなります。
頭が痛くなる理由は、お客様は軽く考えているので出費を
抑えられる!と勝手に考えていることが多いのです。
実際は、かなりの出費を余儀なくされるので下見しても
まとまらないケースが多いのです。


西日が当たる部屋などは特に注意が必要です。
冬だけでなく夏も結露する可能性があるからです。


マンション梁の結露によるカビにはご注意下さい。