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珪藻土・漆喰・砂壁等のカビ

珪藻土を生かす防カビ工事は難しい


珪藻土を生かす防カビ工事は難しいと断言します。


どんなにテクニックのある人でも珪藻土に防カビ工事を行えば
加水分解における珪藻土の自然落屑を防ぐことは出来ないと
言い切れます。



人によっては、珪藻土に防カビ工事を行うと「ボソボソ」になる
と言う表現をすることもあるでしょう。

厚みが2mm無い珪藻土に対して殺菌消毒と防カビ施工を
行うと言うのは、最低2回~3回の加水を行うことになるので
その都度乾燥させても、珪藻土に含まれている混ぜ物と私が
呼んでいるバインダー(糊・セメント・骨材など)の中の糊が分解
してしまうので珪藻土が粉(パウダー状)に戻り落屑しやすくなる
状況を防ぐことが出来ないのです。




これが今まで珪藻土を生かす防カビ工事を避けて来た理由の1つ
なのですが、もう1つ理由があります。

それは、珪藻土下地からのカビです。
こればかりは、掻き落として下地に対して直接防カビ工事を
行わないといけません。


珪藻土表面の防カビ工事では、対処し切れない点をご承知下さい。


それらの点を踏まえ、それでも今の珪藻土に未練がある方。
珪藻土に固執したい方は、自然落屑する点を理解してからにして
頂ければと思います。





腰窓下壁の珪藻土のカビ

腰窓下壁に発生している珪藻土のカビ写真です



上記の写真の珪藻土のカビはかなり進行しています。
お客様の広く深い理解で、この珪藻土に対して今までとは
違うアプローチを試みることになりました。


新しいアプローチを試みても自然落屑を避けることが出来ない
可能性も否定出来ません。
ですから最低1ヵ月は様子見をしたいと思っています。
あくまでも出来ればの話になります。



皆さんに知って頂きたいのは、厚さ2mm未満の珪藻土の
カビを防止する防カビ工事を実行するのは非常に難しい
点があると言うことです。

また、珪藻土を厚く塗れば良いだろう!と思う方もいるでしょう。
例えば5mmにしても同じことなのです。
珪藻土の自然落屑は避けることが出来ないでしょう。

本来の目的は、カビを防止することなのです。
その為に、自然落屑を起こしては本末転倒な気がするのは
私だけでしょうか。


新しい試みで珪藻土の防カビ工事に光を灯したいと思っています。
それでもダメな時は、今まで通り掻き落としてクロス壁紙
仕様に変更する方法
を選択するようになると思います。

 

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