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カビ対策

石膏ボード交換と調湿効果のある建材を併用してもカビ防止にはならない


リフォーム会社などが、マンション壁の石膏ボード交換と調湿効果
のある建材の組み合わせを併用すればカビ対策になる
と営業する
事例が少なくありません。


カビ対策とは、カビが発生し難くなることです。
その為の対策になるのですが、石膏ボードを交換すると新しくなる
ので一時的カビ難くなると思いがちです。

ですが、マンションによっては石膏ボードの厚みが12.5mmじゃなく
9.5mmの時が実に多いのです。
この様な薄い石膏ボードを壁に採用している部屋はカビが酷い傾向
にあります。たかが3mmの違いとは言えかなりカビ発生の違いが
あるのにはビックリします。



9mm石膏ボード裏のカビ

写真は9mm石膏ボード裏に発生した結露が原因のカビです。
9mm石膏ボードでは裏側や石膏自体の芯にカビが発生する
ことが多いのです。



次に調湿効果のある建材ですが、代表的なものが焼成パネルと
言われている製品です。
ホームセンターでもエコカラ◯◯と言われている製品が代表格です。
製品自体は非常に優秀です。

ただ、コンクリート下地の様な結露が激しく発生する様な場所に
貼り付けるとカビが発生して来ることがあります。

また、壁下地のカビをしっかり防止する様に「防カビ工事」を行う
ことで焼成パネルの製品が生きて来るのですが、リフォーム会社
は付き合いのない別の業者を入れることに抵抗があるようです。

だから、やったことの無い大工や内装業者などに「防カビ工事?」
らしきものを行わせて済ます傾向が見られます。
「ちょこっとやっといてよ」レベルなのです。

酷い場合は、1ヶ月しないうちに下地からカビが焼成パネルを
突き抜けて発生して来た現場を見たことがあります。


そして、問題なのは石膏ボードも焼成パネル自体も防カビ効果
が一切ない点
です。
リフォーム会社の考えは「結露が抑止出来ればカビは発生しない」
と言う間違った考えです。


こういう話に飛びつく一般客が多いのも事実です。
結果として公開する羽目になることもありますが、それは自己責任と
言わざるを得ないでしょう。


皆さんはどう思いますか?

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